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重要なのは毛髪診断
基本的に縮毛矯正は、ブリーチなどハイダメージの部分にはかけることができないとされています。
確かにダメージのレベルを考えると、通常の薬剤では髪の毛が薬剤の強さに耐えられずにチリチリになってしまうと思います。
しかし、ブリーチ毛でもダメージの段階はあります。一回のブリーチなのか、二回のブリーチなのか?
元の髪質的にはどうなのか?癖の強さはどうか?など。
ブリーチ毛にも縮毛矯正はかけられます。ただしっかりとした毛髪診断をして、かけらる髪の状態なのか?癖はちゃんと伸ばせるのか?
その辺りをお客様とのカウンセリングでしっかりと判断して伝えていかないといけません。
ブリーチの部分に縮毛矯正をかけるのはとても難しいことなので、しっかりと髪の状態を把握しなければなりません。
ブリーチ部分にも使える優しい薬剤 弱酸性(ノンアルカリ)の薬剤
カラーやパーマ、縮毛矯正など髪の毛の内部の状態を変化させる施術で使う薬剤は基本的にはダメージが伴います。
その際のダメージの大部分は、薬剤を毛髪の中に浸透させるためにアルカリ性の成分を使うことによるキューティクルの剥離や毛髪の膨潤によるものです。
すでにダメージをしている部分に、強いアルカリ性の性質を持つ薬剤を使ってしまうと、髪の毛自体が耐えられなくなり、チリチリとした感じになってしまいます。
しかし、縮毛矯正の際に必要な髪の内部の結合を切断するための薬剤、「還元剤」の効力を最大限に発揮するためには髪の状態をアルカリ性に傾ける必要が出てくるのです。
そうすると、ダメージ部分にアルカリの強い薬剤が使えない→癖を切断するための還元剤を反応させられない→癖を伸ばすのが難しい。といった感じです。
もちろんダメージが突き抜けて髪の毛が死んでしまう。という事がブリーチ部分に縮毛矯正がかけられない一番の理由ですが。
でもブリーチしていても縮毛矯正がかけられる方法があります。
それが弱酸性(ノンアルカリ)縮毛矯正の薬剤です。
文字通りアルカリを使っていない縮毛矯正剤で、しかも中性~弱酸性で反応する還元剤のGMTを使っている薬剤なので癖もしっかりと伸ばすことができます。
比較的最近になり知られてきた縮毛矯正の方法ですが、ダメージがひどい髪になってしまっていてもほとんどの場合施術可能になります。
もちろん癖の状態や髪質などを見極めて調合を変えなければ綺麗には伸びません。弱酸性の薬剤だからと言ってただ薬をつければいいわけでもありません。
中間処理の重要性
1剤の反応を見極めてからの後のお話になりますが、縮毛矯正において中間処理はとても重要になってくるとおもいます。
1剤の還元反応で毛髪内部の結合を切ったあとはブリーチ毛じゃなくてもとてもセンシティブな状態になっています。
この時に1剤で薬剤を浸透しやすい状態にしているという事は、この段階で髪の毛がトリートメント成分を吸収しやすい状態とも言えます。
なので1剤をよく流した後、ドライの前にしっかりと毛髪内部に栄養分を入れてあげる事がとても重要です。
ここでしっかりと補修してあげると縮毛矯正自体の仕上がりも柔らかく綺麗なストレートになりますし、その後の髪の状態もとてもよくなります。
ダメージを最小限に抑えるためにも、中間処理での毛髪修復はしっかりとしていきましょう。
アイロン操作と仕上げ
中間処理をしっかりして、髪の体力を戻してあげたら縮毛矯正の肝とも言えるアイロン操作です。
柔らかく自然な仕上がりにするには、もちろん丸くなるようなアイロン操作も必要ですが、適切な温度、テンション、艶感を出す操作。などが必要になってきます。
その辺りはいずれまた投稿させていただくかもしれませんが、今回は割愛させていただきます。
仕上げの2剤ですが、通常のメーカーさんで出している2剤でもちろん大丈夫です。
2剤で重要なのは還元の反対の反応である、「酸化」なのですが、酸化させるための薬剤の濃度が結構重要です。
薬剤濃度が高ければしっかりと固定されるのですが、逆に反応が強いため髪への負担にもなります。
ブリーチ毛などハイダメージの髪の毛に使う場合は薬剤の濃度が低めで、少し長めに時間を置く方がいいかと思います。
もちろん時間をかけすぎるのはよくありませんが。
まとめ
簡単にですが、ブリーチ毛などのハイダメージへの縮毛矯正について書かせていただきました。
実際にはもっともっと気にして、計算しないといけないことはあるのですが、今回はざっくりと説明してみました。
ブリーチやハイライトなど、ダメージを大きく伴う施術をした後でも、縮毛矯正はかけられますよ。という事を言ってみたかっただけなのですが、ブリーチじゃなくてもダメージで施術を断られることはあるかと思います。
そんな時でも縮毛矯正をかけられるという事を知ってもらいたかったというわけです。
拙いですが最後まで見ていただきありがとうございます。